2007-05-13


"If you could talk directly to the kids from columbine, what would you say?"
"Nothing... I would listen"

2007-05-12

K
詞 藤原基央
曲 藤原基央
歌 Bump of chicken

週末の 大通りを黑猫が 步く
御自慢の鍵尻尾を水平に 威風堂と
その姿から猫は 忌み嫌われていた
闇に溶ける その體目掛けて 石を投げられた
孤獨には慣れていた 寧ろ望んでいた
誰かを思いやる事なんて 煩わしくて
そんな猫を抱き上げる 若い繪描きの腕
「今晩は 素敵なおチビさん 僕らよく似てる」
腕の中も がいて 必死で引っ搔いて 孤獨という名の逃げ 道を
走った 走った 生まれて初めての
優しさが 溫もりが まだ信じられなくて
どれだけ逃げたって 變わり者は付いて來た
それから猫は繪描きと 二度目の冬を過ごす
繪描きは 友達に名前をやった 「黑き 幸」 ” ホ-リ-ナイト”
彼のスケッチブックは ほとんど黑盡くめ
黑猫も 初めての友達に くっついて甘えたが ある日
貧しい生活に 倒れる名付け親 最後の手紙を書くと 彼はこう言った
「走って 走って こいつを屆けてくれ
夢を見て飛び出した僕の 歸りを待つ戀人へ」
不吉な黑猫の繪など賣れないが それでもアンタは俺だけ描いた
それ故 アンタは冷たくなった 手紙は確かに受け取った
雪の降る山道を 黑猫が走る
今は故き親友との約束を その口に銜えて
「見ろよ, 惡魔の使者だ! 」 石を投げる子供
何とでも呼ぶがいいさ 俺には 消えない名前があるから
「ホ-リ-ナイト」 「聖なる 夜」と 呼んでくれた
優しさも溫もりも 全て詰め口んで  呼んでくれた
忌み嫌われた俺にも 意味があるとするならば
この日のタメに生まれて來たんだろう どこまでも 走るよ
彼はたどり着いた 親友の故鄕に 戀人の家まで あと數キロだ
走った 轉んだ すでに滿身創痍だ
立ち上がる間もなく 襲い來る罵聲と 暴力
負けるか俺は ホ-リ-ナイト 千切れそうな手足を
引き摺り なお 走った 見つけた! この家だ!
手紙を讀んだ戀人は もう動かない猫の名に
アルファベット 一つ 加えて庭に埋めてやった
聖なる騎士を埋めてやった

2007-05-04


ma bycycle CSF-2007A